2022年10月03日
2022年12月06日
11/30に税理士試験の合格発表がされました。
官報合格、科目合格をされた皆さん、本当におめでとうございます。
また、惜しくも不合格だった方も、私は税理士試験は努力し続ければ必ず合格できる試験だと考えています。これからも諦めずに合格を目指してください。
さて、税理士という職業は皆さんご存じだと思いますが、税理士になるにはどうしたら良いのでしょうか?また、税理士になるのは難しいのでしょうか?
税理士を目指したことのない方は、税理士になるには試験をクリアする方法だけとお考えになるかもしれません。
しかし、税理士になるには大きく分けると4つの方法があります。
それは次の方法です。
① 税理士試験に合格(官報合格)
② 税理士試験に一部合格し、大学院に通う(科目免除)
③ 税務署で23年以上勤務する
④ 公認会計士、弁護士の資格を取る
私はこの中で一番オーソドックスな方法である①の税理士試験に合格する方法で税理士となりました。
税理士は①、②の方法で資格を取得する人が多いと感じます。
そのため、ここでは主に①の税理士試験について書いていこうと思います。
税理士試験は年1回開催されまして、8月のお盆前あたりに試験が行われます。
この税理士試験というのが少し変わった(?)試験で、簿記論、法人税法、所得税法、消費税法、相続税法など11種類の科目のうち、5つに合格すると税理士となることができます。
このうち、簿記論、財務諸表論という会計に関する2科目は必須、税法のうち法人税か所得税のどちらかが選択必須科目となっており、残りの2科目はどの科目でもよいといった選択式になっています。
5つ合格するのは全て1度に合格する必要はなく、毎年1科目ずつ受験していって5年かけて合格するなどの方法も可能です。
なお、税理士試験は受験資格があり、大卒者で社会学系の科目を履修した人、日商簿記1級などの資格を取った人、会計事務所で2年以上勤務した人などの制限があります。(来年から少し緩和されるようです。個人的には受験時は同じ理解度を問われるから別に受験資格はいらないのでは?と思います。)
少し疑問に思われた方もいるかもしれませんが、試験は11種類ある科目のうち5つに合格するのみですので、実は税理士でもあまり詳しくない税金というのは結構あります笑
私は法人税、相続税、消費税に合格しましたが、それ以外の税金は働きながら勉強しました。
税理士はよく医者に例えられるのですが、医者にも内科・外科などがあるように税理士も得意分野というものがあります。
税理士試験は難しいのでしょうか?今年の合格率を見ていきましょう。
どの科目も12~20%前後の合格率となっていまして、多少の上下はありますが、毎年同じような合格率となります。
特に税法科目は合格率が12~13%となっており、難易度はかなり高いです。
1つ受かるだけでも大変ですが、それを5つ合格しなければならないので・・・
https://shikaku-fan.net/rank.php
こちらのサイトでは資格難易度のランキングで5番目に設定されていました。
他の資格試験を受けたわけではないのでなんとも言えないところもありますが、合格率を考えてもこれくらいの順位かなあと私も思います。
税理士試験ですが、合格までに何年かかるかと言いますと、色々な税理士の方と話して体感的には
7~10年
が平均くらいだと思います。
過去に2年で合格したという人に1人だけ会ったことがありますが、普通の人であれば受験に専念したとしても最短で3年~4年はかかります。
働きながらでの取得はもっと時間がかかると思います。
私は4年で合格できましたが、合格までにかかった勉強時間をざっくり計算してみましたが、合格までにかかった勉強時間は・・・
9,000~10,000時間
かかりました笑
改めて見ると恐ろしい数字ですね。
合格した時にはうれしい気持ちも、もちろんありましたがホッとした気持ちの方が強かったです。
あと、合格後の休日は以前の様に遊ぶようになりましたが、始めは遊び方を忘れていました笑
受験前の土日ってどうやって過ごしてたっけ?と本気でなりました。
これから税理士を目指そうかなという方へのアドバイスですが、相当な時間を費やすことになるので、目指すなら相当な覚悟を持って臨んだ方が良いです。
途中で挫折してしまった人も勉強仲間でいましたが、その後の就職に影響したりと試験をやめた後も大変そうでした。
しかし、税理士試験は本当に努力すればいつかは合格する試験とも受験した後、思いました。
また、合格した後は会社やお客さんの見る目が本当に変わります。目指そうとしている人、現在進行形で受験している人は頑張って合格を目指してください!
ブログ